さらばEOS。こんにちはBlackmagicDesgin!

はじめて動画制作用に購入したカメラがCanon 60Dという一眼だった流れで、ここ最近はEOS M6を愛用してきた私でしたが やはりダイナミックレンジや色に限界を感じ、以前から気になっていたBlackmagicDesgin PocketCinemaCamera(以下bmdpcc)を手に入れました!

M6はファインダーも取り外し式でボディが小さく、数年前のCanon最新エンジン(Digic7)を搭載していたので世間はSonyやGH5へ続々と移行している中、「自分はEOSムービーじゃい!」と辛抱強くCanon一筋で頑張っておりましたが、あるコンテストへの出展を機に、logもRAWも4Kも撮影できないEOS M6の貧弱さを痛感し、Canon部を退部する決意に至りました。

最後の希望だったM6 mark2も、なんとFPS24が非搭載!!←(これが決め手)
24FPSが設定できないということはつまり、シネマ風の映像を撮れないということに等しいので、さらばアディEOS!(Canonさん、もう限界です;)

そういえば90Dという一眼も出ていたな、と思い返すが、もうこのクラスでゴチャゴチャ悩む気もおきず。 となれば選択肢はbmdpccの4Kか6K。

4Kか6Kか

所有しているEFマウントのAPS-CレンズをEFマウントの6Kに標準で使うか、4Kにメタボーンズのアダプタ(10万円くらい)をかませて使うか。

あと、今回乗り換えるキッカケになったのが、最近ブラックマジック社が発表した新規格Blackmagic RAWなるRAWデータが、画期的に軽いらしいということだったが、何故かbmdpcc 6Kでは4K撮影時にBlackmagic RAWが使えない!?なぜ?

他にも4Kと6Kの選択で迷った項目は以下のような内容でした。

bmdpcc 4K bmdpcc 6K
マウント マイクロフォーサーズ EF
Blackmagic RAW 4K撮影で使える 4K撮影で使えない(6Kで使える)
ボディサイズ デカい もっとデカい
価格 15万くらい 30万くらい
Ronin-Sに乗るか(*1) 乗る 乗るっぽい
排熱 けっこう熱いらしい 改善されてるらしい
バッテリー もたない もっともたない(?)

Ronin-Sで使えるか

*1のRonin-Sに乗るかということですが、bmdpcc 6Kを実際に触ってみた今となって言えることは、まずbmdpcc 6Kは横幅がとにかく長いので、オフセットカメラプレートが別途必要なのと(4Kも同様)、あと4Kよりもさらにデカいボディが災いし、どうしても左にバランスが傾いてしまうので、Ronin-Sにカウンターウェイトを付けて右に重心を傾けさせる必要がありました。

メディアはSDカード、CFast、SSD

それから、Blackmagic RAWと言えども、データは膨大になるのでメディア選びが重要です。 現状、Blackmagic RAWを使うならCFast、SSDが必須で、 Apple ProResの422 LTやProxyであればEOS時代に使っていたSDカード(UHS Ⅰ。Ⅱが推奨らしい)でも記録できました。

Blackmagic RAWを使うなら、CFastはバカ高いのでおそらくSSDと言う選択になるかと思いますが、 SSDを装着するにはリグを組む必要があり、リグを組むとRonin-Sに乗らないという問題。 この件についてはいろいろ試行錯誤中。(うまくやれば乗るのかも)

Ronin-Sでのオートフォーカス問題

一眼やミラーレスと違ってオートフォーカスが効かないという問題があると思います。 三脚や手持ちであればマニュアルフォーカスを頑張るしかないですが、Ronin-Sに乗せて動き回るとなるとマニュアルフォーカスをするにも、Focusモーターが必要になってきます。 bmpccがRonin-S側で非対応なので、もし対応すればレンズを直でフォーカスいじれる日がくるかもしれません。

ただ、理想を言えばRonin-Sから外して三脚などにすばやく取り付けたいので このフォローフォーカスもそのままカメラに付いてきてくれると有難いのですが、そうなってくるとワイヤレスのフォローフォーカスが必要になってきて、DJIがこんなもの(DJI Focus)を発売してるようですが、日本ではまだ発売してないし26万もするし。。

ひとまずは手動で頑張るしかないですね;

手ぶれ

昨今の一眼やミラーレスのように便利な手ぶれ補正は付いていないので、手ぶれ補正が付いたレンズを使うかRonin-Sのようなジンバルで補助するしかありません。ただ、Davinch Resolveのスタビライザー機能が強力なのでプルプル揺れる程度の手ぶれであれば、かなり修正できます!ジンバルで歩いたときのユサユサ系縦揺れの補正はちょっと難しいようでした(そもそもこれは手ぶれと違いますが)

バッテリー

バッテリーがもたないという問題は4Kの記事などでも言われていることですが、元祖Poket Cinema Cameraのときから比べれば一応改善はされているようですね。6Kを実際に触ってみたところ購入時についてくるバッテリーももって40分くらいで、CanonのLP-E6、LP-E6Nであればもうちょいもつ印象です(LP-E6NというのがLP-E6の増量版のようです)。
bmpcc 4Kを持っていないので比較ができませんが、単純に6Kの方が消耗も早いのかもしれません。

あと、要注意なのがネットでどこぞやの格安LP-E6、LP-E6N互換バッテリーを購入してみましたが、残量のパーセンテージが1秒に1%くらい減りますw(ものによるとは思いますが)なので、少々高いですがCanon純正のLP-E6Nを複数購入しておくことをお勧めします。

ちなみにbmpcc 6K本体にコンセントをつないで撮影することもできますので屋内であれば、これを使いつつ、バッテリーを入れておけば撮影しながら充電ができます。

まとめ

いろいろ書きましたがbmpcc 6Kを使ってみて、映像のクオリティは格段に違いました。ダイナミックレンジや色諧調は明らかに違いがわかります。(当たり前ですが)
同等のシネマカメラを買おうとすれば30万円ではとても買えないので、本気で映像をやっていきたい方には正直、オススメできます。
ようやくDavinch Rsolveでのグレーディングもできるようになったので、これから どんどん作例をアップしていく予定です!
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